【同業者向け視察レポート】コンセプトが光る関東の注目店3選
日々の製造や店舗運営、本当にお疲れ様です。 パン屋さんにとって、他店への視察はインプットのために非常に重要ですが、現実は仕込みや現場のオペレーションに追われ、なかなか他のお店に行く時間が取れないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回も、私が実際に訪れた関東の3店舗をご紹介させてただ着ます。お店作りや新商品開発のヒントになれば幸いです。
1. 世界観の作り込みと豊富な商品
N Hütte(エヌヒュッテ)
まずご紹介したいのが、東京都府中市にある「N Hütte」さんです。
店名の通り「山小屋(Hütte)」をイメージさせる外観・内装は、訪れた瞬間に非日常を感じさせる空間づくりをされています。
注目すべきは、やはりその技術力。シェフは「トラン・ブルー」のご出身ということもあり、バゲットからデニッシュ、サンドまでたくさんのパンが陳列されています。パン屋さんに訪れたとき、パンを選んでいる時間も楽しみの一つではないでしょうか。そしてその時間を最大限に引き立てるお店作りやスタッフの方々の活気ある雰囲気。とても素敵なパン屋さんでした。




2. 「物語」と「素材」で地域に根付く
パンのお店 ノンニーノ
続いては、千葉県船橋市にある「パンのお店 ノンニーノ」さん。
店名の「ノンニーノ(おじいちゃん)」には、シェフのお祖父様への想いが込められています。こういった「店主の想い」や「ストーリー」をお店に落とし込むことは、お客様との距離が近くなる一つの要因になるのではないでしょうか。
商品面では、国産小麦(スペルト小麦)を100%使用したスコーンなど、素材へのこだわりを前面に出しています。 派手なビジュアルで惹きつけるだけでなく、「毎日食べても飽きない」「体に優しい」というアプローチは、常連客を育てる上で非常に重要な要素です。地域の方に長く愛されるための「優しさ」が、商品ラインナップからも接客からも伝わってくるお店でした。



3. 「技術の可視化」と洗練されたヴィエノワズリー
pain FLORAISON(パン・フロレゾン)
最後は、千葉県市川市にある「pain FLORAISON」さん。
パンの世界大会であるモンデュアル・デュ・パンで世界4位になられたシェフが経営するお店です。
販売スペースから厨房が見える内装になっているので、世界の「技術力」を見ることもできるライブ感のあるお店でした。
店内にはシェフがこれまでに受賞された賞状やメダルが飾られており、それを見られるのも貴重なことです。注目すべきは、その技術を存分に活かしたヴィエノワズリーの美しさ。バイカラー(2色)のパンオショコラなど、どのパンも圧倒的な存在感を放ち、ずらりと陳列されているパンはとても洗練されていました。
また、惣菜パンの種類も豊富です。「アボカドのワカモレソース」や「クリーミービスクソースとエビ」など、他のお店では見ないような具材の組み合わせもあり、食欲をそそられます。
クロワッサンやパンオショコラなどの美しいパンやバゲット、総菜パンに菓子パンも、洗練された店内に並べられた種類豊富なパンは圧巻でした。技術力が光る、見た目にも綺麗なパンや親しみもありながら新しいパン、たくさんの種類のパンを豊富に揃えられており、他のパン屋さんとの違いを垣間見ることができました。






まとめ
今回ご紹介した3店舗は、それぞれ「世界観」「地域密着」「技術力」と、強みの打ち出し方が異なり、非常に学びが多い視察となりました。忙しい毎日かと思いますが、ふと立ち止まって他店の工夫に目を向けるのはいかがでしょうか。
