パン屋さんのコンサルブログ ~パン屋さんの外観に見る工夫と個性~
はじめに
パンの香ばしい香りにつられて、ふと足を止めてしまう経験はありませんか?
美味しいパンを提供するお店は多数ありますが、その魅力をさらに引き立ててくれるのが「お店の外観」です。外観が独特だったり、工夫が凝らされたりしていると、一瞬で通行人の目を引き、来店へのきっかけを生み出します。
今回は、実際に足を運んで感じた、外観に特徴のある3つのパン屋さんをご紹介します。立地やターゲット層などに合わせて、それぞれがどのような形で自分たちの個性をアピールしているのか、ぜひ参考にしてみてください。
1. 大阪・福島「PANE PORCINI」~路地裏でも存在感を放つ看板~
最初にご紹介するのは、大阪・福島にある人気パン屋さん「PANE PORCINI」さん。路地裏という目立ちにくい立地にも関わらず、しっかりと集客できている大きな要因のひとつが“看板”です。
– 大きな文字と写真で視認性アップ
「定番の塩フォカッチャ ウワサのもちパン」と大きく書かれた看板は、通りからでもはっきり確認できるデザイン。路地に入る動機づけとして「ん?何だろう?」と興味を引き、足を向けるきっかけを作ります。
– 狭いスペースならではの工夫
路地裏はどうしても視認性が劣りがちですが、あえて人目に留まる大きな看板を設置することで、それを補っています。「見つけやすさ」「惹きつけられる」を徹底追求した結果だといえるでしょう。


2. 東京・府中「Lunecyan」~手書きボードで温かみを演出~
続いてご紹介するのは、東京・府中にある「Lunecyan」さん。今度は大きな通り沿いに面した店舗で、歩行者が立ち止まりやすい立地が特徴です。
– 手書きの季節ボードが温かい
お店の前には手書きのボードが設置され、季節ごとのおすすめ商品、人気商品などが紹介されています。手描きならではの温かみと、ゆったり歩く人が立ち止まりやすい通りの雰囲気が相まって、自然と目が留まる仕掛けになっています。
– 外観そのものが信頼感を高める
丁寧に書き込まれたボードを見るだけで、「このお店ならパンもきっと丁寧に作っているはず」と想像させてくれます。実際、お客様への気遣いがにじみ出るようなアプローチは、リピーター獲得にも直結するポイントです。



3. 大阪・梅田「Le Petit Mec」~デジタルサイネージを活用した情報発信~
最後にご紹介するのは、大阪・梅田の阪神百貨店地下にある「Le Petit Mec」さん。屋内、しかも地下街という立地での外観アプローチが興味深いお店です。
– 映像で訴求するモニター看板
デジタルサイネージ(モニター看板)を使って商品を紹介しています。動画やアニメーション、写真の切り替えなど、視覚的にインパクトを与えることが可能。印刷物と比べて更新が容易なため、季節限定商品やフェアの告知などをタイムリーに行えるメリットがあります。
– 屋内立地を活かした鮮明さ
屋外の場合は雨や風にさらされるためデジタル機器の管理が大変ですが、屋内であればその心配が少ないので、画質の美しさをしっかり保てます。地下街という立地でも通行人の目線を集めやすい仕掛けになっています。

まとめ
今回ご紹介した3店舗を通して感じるのは、「外観の正解はひとつではない」ということ。大切なのはお店の立地・環境とお店の個性をしっかりと掛け合わせることで、自分たちの魅力を最大限に引き出す方法を見つけることです。
– PANE PORCINIさん:路地裏でも目立つ大きな看板
– Lunecyanさん:温かみある手描きボードで信頼感アップ
– Le Petit Mecさん:屋内ならではのデジタルサイネージ活用
パン屋さんに限らず、商売をするうえで「外観」はお店の顔ともいえる大切な要素。
美味しいパンを作っていても、まずはお客様に見つけてもらわないことには始まりません。
あなたのパン屋さんでも、ぜひ立地やブランドイメージに合った外観づくりを検討してみてはいかがでしょうか?パン屋巡りをするときも、ぜひ「外観」に着目してみると、新しい発見や学びがあるかもしれませんよ。
より良いお店作りのために必要なことって何なのでしょうか….!
ぜひお店の改善や集客にお役立てください?